2005年1月27日

ミュンヘンは今日も雪です。寒いのには慣れているドイツ人たちも、さすがにうんざりした表情です。今年はアウシュビッツ強制収容所の解放から60年にあたるため、テレビも新聞もこの問題であふれています。このテーマについては、近く独断時評などでまた書かせて頂きます。

アウシュビッツは、人間がどこまで人間に対して狼になれるか、そして整然と工場のような設備を作って、人を100万人単位で殺すことができるということを示す、悪のピラミッドのようなものです。特にポーランドにあるために、ドイツの犯罪の証拠はほぼ永遠に保存されることになったのです。ヨーロッパに来たら、ノイシュバンシュタイン城は見なくてもアウシュビッツへ行かれることをお勧めします。(私は取材で2回行きました)